(仮称)逆人生ゲーム ―がんと向き合う―
1. 背景と目的
多くの人々にとって,がんを身近な問題ととらえている人は少なく,がんについてほとんど知らない人も多い.一方で,がんを身近な問題として考えている人もいるが,基本的には「がんになってしまった」,「がんで死んでしまった」という「結果」で終わってしまう人が多く,原因などについて深く考える人は少ないのが現状だと考えられる.
そこで今回はゲーム上で仮想的な「がんによる身近な人の死」に直面してもらい,その原因や要素について患者の人生を逆にたどってもらう経験をする.それを通じてがんになった原因を考え探ってもらい,問題点を発見してもらう.それらを患者の生活にフィードバックさせ,シミュレーションを行い得た結果から,単に「死」という結果にとどまらない,がんの原因や関連する要素についての理解を深めてもらうきっかけを提供すると同時に,自分の生活に照らし合わせ,考えてもらうことを目的とする.また,ゲーム形式をとることで,がんに対する敷居を低くし,手軽に取り組めるようなものを目指す.
2. ゲーム案
図1.ゲームの主な流れ
・死亡状態:がんによって仮想的な患者が死亡した状態.
・人生の振返り:死亡した患者の人生の記録を振返る.その際,こちらからがんに関する情報を提供し,振返りの手助けをする.
・改善点の発見:振返りから,がんの原因になったと思われる点を発見する.
・要素の改善と人生のやり直し:原因と思われる点について改善し,患者の人生を再度シミュレーションしてみる.
・改善結果の確認:シミュレーションの結果を確認し,まだ問題点がありそうならば再度人生の振返りに戻る.
(考慮すべきこと)
・がんは「シリアス」な問題になりがちであるが,ゲームという形でライトにわかりやすく接してもらう機会を提供する
・ゲーム内で仮想的な人生を振返るのを通して,参加者本人の生活の振返りをさせる
・改善されるべき問題点の要素としては,食生活,運動,睡眠,ストレスなどの要因を広く検討し,ゲーム内にちりばめる.
