2007年6月アーカイブ

ナノテクリスク勉強会(2007年6月23日)

【今日のまとめ】
・インタビュー中間報告(上田さん、吉澤)
今まで2回のインタビューを報告。どちらも視野が広くバランスが取れた考え方をしており、意外な収穫だった。上田さんより、インタビュイーの「こうなるだろう」という単純予測ばかりでなく「こうあるべき」「こうあって欲しくない」という規範的な見解も探れたら面白いとの意見。

・マッピングの改訂(吉澤)
2回のインタビュー結果を反映した形で、マッピングを若干改訂。回答者が否定的な見方・示唆をしたものについては点線で結び、シナリオとして周縁にあるものとして位置づけた。ただ、最終的にインタビューがすべて終了するまでなるべくマップ上のイベント項目は削除せず、回答者の理解・発見を助けるようにしている。最終的な完成にあたっては、各イベントの出典を明記するばかりでなく、なぜこうしたマップが必要であったかという背景説明のためにNanologue等の既往文献の簡単なレビューが必要だろうと議論した。

・パブリックエンゲージメント(PE)に関するQ方法論調査の報告(江間さん)
イギリスからの帰国報告。イギリスでPEのオーガナイザー、参加した専門家、社会科学系研究者など16名に対してQ方法論を実施。すでに日本でも数名を対象に進めている。残念ながら論文という形で世に出すことは難しそうである。とりあえずQ分類の解析を行いインタビュー結果をまとめて、何か面白い結果が得られれば、どういう形で成果を発表するか改めて検討できるだろうとのこと。

・最近のナノテク関連のニュース(白石さん)
OECDにナノテクの作業部会ができたとのこと。イギリスのHSE (Health and Safety Executive)、アメリカのNIOSH (National Institute for Occupational Safety and Health)など安全性に関する報告書が新たに出ている。またEUではREACH規制案にナノ粒子を含めるかについて協議したが、今回は見送った。

・インタビュー対象者について
今後、どのようなアクターについてインタビューをしていくべきか議論。専門家として、今までは視野の広い科学者に訊くことができたが、そうではなくあえて専門特化した科学者にインタビューして反応を見ても面白い。その他、(生命・環境)倫理系の学者、官僚、大御所の科学者、社会学系、企業、などの案が挙がった。

・プロジェクト成果の発表について
成果として9月15日〆切のSTS学会への論文への投稿を目指す。それとは別に、それに先立つ形で8月末をめどに市民科学研究室から発信できる形の簡単な成果報告をまとめる。また、上田さんより専門家へのインタビューを簡潔にまとめれば単体で面白い読み物となるだろうという意見があったので、どのタイミングで報告するかはまだ未定だが前向きに検討していく。

【スケジュール】
次回勉強会は7/22(土)10:30〜。

このアーカイブについて

このページには、2007年6月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2007年4月です。

次のアーカイブは2007年7月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。