2010年10月アーカイブ

第2回市民科学談話会「補聴器を使う生活とは?」を以下の要領で実施します。ふるってご参加ください。(10月30日(土)に実施予定だった回が台風で延期になりました。)

談話会は参加費は不要ですが、講師のレクチャーの後に、軽食(+ワイン)をとりながら気楽に論じあいますので、その飲食代金として500円をいただきます。10名前後の人たちがつまめる何か一品(ワインに合うもの)を持ってきていただけるのなら、それを代金にかえることもできます。参加者数が15名までと限定されていますので、希望者は早めに市民科学研究室までお申し込みください。

●テーマ「補聴器を使う生活とは?」

●日時:10月30日(土)17:00~20:00

●場所:市民科学研究室事務所(文京区千駄木)

●講師:瀬野豪志(せのたけし)さん

ベル電話研究所、音響技術、人間科学の歴史研究
早稲田大学人間科学部卒、東京大学大学院先端学際工学専攻博士課程単位取得退学、
現在、東京大学先端科学技術研究センター協力研究員

●レクチャーの概要

現在の「補聴器」は、電話の技術を応用した携帯型の電子機器です。補聴器のような「携帯する電子機器」は、どのようにして生まれてきたのでしょうか。
20世紀に誕生した補聴器は、当初、聾者が社会参加するための技術として聾教育の現場に導入されました。しかし、ユーザーからの抵抗に遭い、個人的な生活のなかでは使用されませんでした。その後、聴力検査が実施されるようになり、「難聴」医療が制度化するとともに、小型の「個人用」補聴器が主流になっていきました。
今回は、こうした補聴器の歴史をふまえながら、福祉工学の「ノーマライゼーション」をめぐる科学技術とユーザーの関係の問題をお話します。音響科学者、電話会社、医療関係者、聾教育者、補聴器のユーザーが関わりあうことによって、補聴器のあり方が変容してきたことを紹介します。

市民研の代表の上田は、この写真展・写真集に序文を寄せています。詳しくは以下のサイトをご覧ください。山口保写真展のご案内

第3回市民科学談話会「『美味しんぼ』と"食の安全"を語る」を以下の要領で実施します。ふるってご参加ください。

談話会は参加費は不要ですが、講師のレクチャーの後に、軽食(+ワイン)をとりながら気楽に論じあいますので、その飲食代金として500円をいただきます。10名前後の人たちがつまめる何か一品(ワインに合うもの)を持ってきていただけるのなら、それを代金にかえることもできます。参加者数が15名までと限定されていますので、希望者は早めに市民科学研究室までお申し込みください。

●テーマ「漫画『美味しんぼ』と"食の安全"を語る」

●日時:11月27日(土)17:00~20:00

●場所:市民科学研究室事務所(文京区千駄木)

●講師:杉野実(すぎの みのる)さん

1966年生まれ。協同組合・NGO・市民運動の研究者。塾講師をしながら常勤職をめざす。著書に『インド製糖協同組合運動の発展と思想』、論文に「市民運動の論じられ方」など。最近の若者文化も理解しているつもりだが、音楽ではビートルズとストーンズ、漫画では手塚治虫と松本零士(でもなぜか映画ではキアロスタミとカウリスマキ)を愛好する「古典派」。料理(と大相撲)も趣味で、「スイーツ」芝田山親方の不祥事は残念に思っている。

●レクチャーのご案内(杉野さんから)
 
 「漫画」と「食の安全」は、かなりはっきりと区別する、つまり前半で「漫画」、後半で「食の安全」、という方式でいきたいと思います。また全体として、わたしがひとりでしゃべるのではなく、話の途中でご出席のみなさんにもどしどし発言していただくようにしたいと思います。
 
 前半が「漫画」ですが、そこではまず、ご出席のみなさんにお好きな作品のことを自由に語っていただきましょう。範囲をむやみに広げると、一体なんの話かわからなくなってしまうでしょうが、アニメか特撮あたりまでは、ふくめていいことにしておきます。話がもりあがりかけたところで、満を持して(?)わたしが登場、やはり好きな作品、『ブラック・ジャック』や『銀河鉄道999』を「まくら」にしながら、本題の『美味しんぼ』へと徐々に話題をむけていきます。

 いろいろな「いじり方」のできる作品ではありますが、ここではいたって正統的に「作品論」として論じるのがいいでしょう。主要テーマである親子の確執(実は「和解」したが...)は無論のこと、途中ででてきた「トレンディードラマ風の恋愛バトル」や、(作品世界に定着できなかった)金上という「唯一の悪人」、あるいは富井副部長をはじめとする魅力的なわき役たちのことなど、できれば図版を用意して、おもしろおかしく語りたいと思います。(『男はつらいよ』のような)古典的「人情話」としての『美味しんぼ』の魅力、音楽や美術など意外に広い主人公・山岡史郎の趣味、「B級グルメ」・「ジャンクフード」の作品中でのとりあつかい、『美味しんぼ』から知る新聞社の実態、それにやっぱり100巻をこえることのすごさなど、時間的に長くなりすぎないかぎりふれておきたい事項もいくつかあります。それでも、史郎が父親となり会社でも「上司」となって成長していくのに並行して、彼の父であり「好敵手」でもある天才芸術家・海原雄山もまた「老人」の域に入ってなお成長を続けるといったあたりが話の核心になるでしょう。

 それが終わったら休憩ですね。後半の話は勿論、『美味しんぼ』101巻第2話「食の安全」の「作品論」からになります。この作品の主張には、わたしとしてはおおいに賛同できる部分と、どうしても批判せざるをえない部分とがあるのですが、煩雑にならない程度に簡潔に、しかしできるかぎり多くの論点を網羅したいと考えています。やはり「市民科学研究室」ですから、感情論におちいることなく、個々の事象について科学的に考えていくことの重要性を強調したいと思います。食に関することもふくめて、いわゆる「反体制的な」活動をしている人々のなかには、非科学的で「オカルト」的な考えにこりかたまっている者もいて、残念ながら『美味しんぼ』もその影響に無縁ではないと思われるので、そこは徹底的に批判しておきたいのです。

 そして以前『市民科学』の書評でも書いたように、「添加物が脳に影響しようがしまいが、希薄な人間関係のなかで育てられた子供は『心をこわされる』」というところが、もっとも重要な論点であるということになるでしょう。この点については異論もあるかもしれませんが、みなさんのご意見をうかがう前に、例の「『山崎パンはなぜカビないか』のうそ」など、わたしが経験した「食の安全」をめぐる『美味しんぼ』以外の事例についても話したいと思います。

 でもわたしだけが長く話してしまうことはさけ、最後はもう一度、出席されているできるだけ多くの方々と、「食の安全」をめぐる体験的な意見交換をしたいと思います。後半でも図版などを多くもちいて、みなさんに楽しんでいただける会にしたいものです。

『市民研通信』第4号を発行しました

『市民研通信』第4号(2010年9月+10月)を発行しました。各記事論文は、ホームページの「市民研通信 最新号」のページでご覧ください。
pdfはcsijnewsletter_o4_2010.pdf

2010年10月6日に行われた第34回市民科学講座「代替医療はトリックなのだろうか? 相補・代替医療及び統合医療の現状と問題点」(講師:小野 直哉さん (京都大学大学院医学研究科・社会健康医学専攻))の発表レジュメをアップしました。代替医療の領域、EBMからみた問題点、代替医療への批判の吟味、各国の代替医療の取り組みの現状など、盛りだくさんの内容です。このレジュメをご覧になっての、ご意見やご質問を受け付けます。市民科学研究室までお寄せください。

レジュメpdfはcsij_lecture_101006.log.pdf

原子力資料情報室のスタッフであり、市民研の低線量被曝研究j会のメンバーでもある渡辺美紀子が執筆した、当研究会の紹介文が、Nuke Info Tokyo No. 138(September/October 2010)に掲載されました。

Group Introduction
Citizen Science Initiative Japan
Exposure to Low Level Radiation Research Group
By Mikiko Watanabe

また、この号には同じく渡辺による、
Workers' Radiation Exposure Data for FY2009
も掲載されていますので、ご覧いただければと思います。

第34回 市民科学講座

代替医療はトリックなのだろうか?
〜相補・代替医療及び統合医療の現状と問題点〜

2010年10月6日(水)18:30~21:00(18:00開場)

文京シビックセンター内 アカデミー文京・地下1階 学習室
(地下鉄「春日」駅すぐ横、「後楽園」駅からも徒歩1分)

参加費:1,000円/参加を希望される方は、事前にその旨をお知らせいただけると助かります。

申し込み&お問い合わせ
03-5834-83284
renraku(at)shiminkagaku.org <(at)はアットマーク(@)に置き換えてください。>

近年、国外では医療財政や産業、及び健康増進や予防の側面から相補・代替医療に興味が持たれています。将来自国の医療費を節減したり、産業を創出したりする知的財産戦略の一環として、相補・代替医療の研究や、統合医療モデルの模索が行われているのです。一方国内では、翻訳書『代替医療のトリック』の出版や疑似科学批判に伴う、相補・代替医療に対する懐疑的見解も議論されています。このたびの市民科学講座では、国内外の相補・代替医療及び統合医療の現状を解説し、問題点について参加者と共に検討します。ぜひご参加ください。


◆講師プロフィール◆
小野 直哉さん (京都大学大学院医学研究科・社会健康医学専攻)

未来工学研究所21世紀社会システム研究センター主任研究員。また、京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻在籍。伝統医学、相補・代替医療及び統合医療によるヘルス・プロモーション、医療経済学的評価、各国間制度及び政策比較研究等に従事。

新しいホームページの開設にあたって

市民研のホームページが新しくなりました

市民研では、1992年発足以来、『科学と社会を考える土曜講座通信』(92年~)『どよう便り』(96年~)『市民科学』(05年~)そして『市民研通信』(10年~)とのタイトルで発刊してきた月刊の機関誌の主たる記事論文や、調査研究チームによる報告書や翻訳文書などを、すべてアーカイブ化してホームページで公開しています(全体で約1000件)。市民研の会員でなくても、最新の『市民研通信』の記事論文をはじめ全件が、会員同様入手できます。月ごとに開かれる市民科学講座や市民科学談話会の報告はもちろん、現在動いている7つの研究会からは、常時「研究会ブログ」での発信がなされています。市民研のホームページは、市民と科学技術の関わりをとらえ直すための、まさに日々拡充している情報発信媒体となっています。

なぜ私たちは無償提供を旨としているのか

私たちは、手間暇をかけて自ら調べ考察しまとめたことを、すべて無料で提供しています。生活と科学技術の関わりは多様であり、問題解決にも多様なアプローチが必要とされる以上、可能な限り活動自体をオープンにして、どんな方々に対しても、いろいろなつながりを生むきっかけ、問題を多角的にとらえるためのヒントを提供することが大事だと思うからです。

市民研の会員になってご支援ください

「提供する情報への対価はいただかない、しかしこうした趣旨の活動は大切だと思ってくださる方々からは、会費やカンパによって支えていただく」という考え方に、市民研は立っています。非営利セクターへの寄付額が年間、日本では一人あたり2千数百円に対して、例えば米国では6万数千円になります。非営利に徹した、たとえば市民研のような活動を支えてくださる方を増やしていくことに、日本のNPOの1つとして、私たちは何としてでも挑戦していかねばと考えています。

簡便にご送金いただけるシステムPayPalを導入しました

会費やカンパや出版物などの購入代金は、これまでどおり、郵便振替口座と銀行口座のどちらを使ってもご送金いただけます。今回はそれらに加えて、PayPal(ペイパル)という、世界中で用いられているオンライン決済サービスを導入しました。厳しい審査のもとで開設できたものですので、どうぞご安心してご利用ください。amazonや「楽天」などとまったく同様の、クレジットカードを用いた決済になります(手数料はかかりません)。詳しくは市民研ホームページのPayPalのページをご覧ください。

pdfはcsij_homepage_open.pdf

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