[提言] 放射能汚染に対する生活上のアドバイス

以下は、「酸性雨調査研究会」の権上かおるさんから寄せていただいた、放射能汚染に対しての生活上のアドバイスです。ご参考にしていただけると幸いです。

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放射線汚染対策のモットー「おそれて、こわがらず」
―東京からの発信の点をご了解ください―

pfdはこちら→放射能汚染対策のモットー.pdf

酸性雨調査研究会
文責 増田善信・権上かおる

<天候について>

・東京では、外出は出来るだけ風が南よりか、西よりの日を選ぶ。
特に雨天の日は、福島原発の方からの北よりの風の確率が高いため、雨模様の日は出来るだけ外出をさける

・雨にあたるのも避けたい。特に降り始めの雨は、汚染物質を含んでいるので、避ける努 力をする

<服装>

・外出時は、放射性のチリをすわないために、マスクを着用する

・髪の毛は放射性のチリが溜まりやすいので、外出時には出来るだけ帽子をかぶる

・放射性のチリを付着させないため、出来るだけ毛羽だった衣類は避け、平滑な布地の服を着る(ナイロン、レザーなど)

・さらに出来るだけビニール製の傘やレインコートを着て、帰宅したら戸外で脱ぎ、水道水で洗う。余りにも汚染されていると思ったら、処分するのも可

・雨天でない日でも、外出から帰ったら、先ず一番外側に着ていた上着やズボンなどを脱ぎ、洗濯機で水洗いする

・帰宅後は露出していた顔、手足を良く水洗いする。シャワーも有効

<食物・飲用水>

・野菜、特に葉野菜の洗浄は念入りに(桶にためた水に何回か水を替え漬け洗い、その後流水で流す)

・ゆで野菜は、必ずお湯でゆでてその湯は流し、電子レンジでゆでることはさける

・出来るだけ水道水を飲み、井戸水や(東京ではないでしょうが)池や川の水は避ける
 水道水はろ過などの点で、最も汚染物質が除去されやすいと考える。

 <ヨウ素剤問題>

・国の対応がなくいわき市ではすでに40歳以下の配布を決定しました。東京はごく一部の市を除いて備蓄はありません。他の関東県の状況はわかりませんが、万が一の事態に備え、配布要請を各自治体に行うことが必要ではないでしょうか。特に乳幼児や10歳未満のお子さんがおられる方にお願いしたいと考えます。

・ヨウ素剤配布はチェルノブイリ事故の教訓です。2回調査に行かれた増田見解です。日本人は海草をたくさん食べるので、甲状腺に既に多くのヨウ素を貯めている人が比較的に多いが、乳幼児、特に乳児は、放射性ヨウ素の侵入に無防備です。ヨウ素剤を早めに飲ませて、放射性ヨウ素131の侵入を防ぐべきです。放射性ヨウ素131は半減期が8日ですから、放射性ヨウ素131が多くでたという情報があったら、直ぐ飲ませれば甲状腺がんや甲状腺疾患を防ぐことが出来ます。
何時飲ませるかは、放射能の拡散状況を勘案して、国や自治体で決めるべきですが、先ず前もって配布しておく必要があります。そのことを関東から以東の全自治体で要求させるべきだと思います。原発の周辺30キロ圏の人たちや、米軍などはヨウ素剤を服用しており、アメリカでは日本からの放射性粒子の飛来に備えて、ヨウ素剤が売り切れているそうです。

ところが、NHKなどは「ヨウ素剤を飲ませろなどと危機感をあおる人がいるが、ヨウ素剤は効果がないとか、副作用があるので却って害がある」などといっています。しかし、放射性ヨウ素131は甲状腺に吸 収されやすく、甲状腺異常や甲状腺がんをつくりやすい元素です。もし前もって、ヨウ素剤を飲ませておけば、放射性ヨウ素131が来ても体内に蓄積されず、排出されてしまい、甲状腺の病気を引き起こす確率を下げられるのです。

ヨウ素剤は医師の監視下で飲ませるべきだという人がいますが、すでに、原発から半径30キロ圏の市町村には、各家庭、或いは保健所、医院や病院に配布してあり、自治体の指示で直ぐ飲むことになっています。

ヨウ素剤は錠剤で、1歳以上であれば大人も子供も1日2錠、1歳未満は1錠です。甲状腺、腎不全の人やヨウ素アレルギーが明らかな人、妊娠中の人、新生児は医師の指示に従って服用します。また、この程度の微量なヨウ素でも発疹や発熱など軽度の副作用を起こす人がいます。その場合は医師の指示を仰ぐ必要があります。

原子炉は今最悪の状態に近づきつつあるようです。ヨウ素剤の配布はこの1両日が勝負ではないかと思います。飲ませる時期は専門家の意見に従う必要があると思いますが、前もって配布しておくことが必要で、もし不要になってもそれは幸運だったということだと思います。
   
                                                (以上)

このブログ記事について

このページは、上田昌文が2011年3月21日 11:45に書いたブログ記事です。

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