2011年5月アーカイブ

7月1日(金)に市民科学講座「シリーズ・東日本大震災」(その6)として「大震災と水インフラ~今後の防災・危機管理をみすえて~」を開催します。

第38回 市民科学講座/シリーズ・東日本大震災(その6)

大震災と水インフラ
~今後の防災・危機管理をみすえて~

 東日本大震災によって、上下水道のインフラが甚大な被害を受けました。沿岸部の水関連の施設(特に下水処理場)は、津波による衝撃や水没が原因で、機械や電気設備が破壊され、処理機能が完全に停止するという事態が生じました(現在もそれが引き続いている被災地があります)。また埋立地をはじめとする地盤が軟弱な地域では、液状化が発生し、水の輸送機能が失われた所があります。
 今回の講座では大震災における上下水道の復旧プロセスを検証しながら、水インフラの仕組みの現状と問題点を整理します。今後の防災・危機管理のために、国内外の参考事例を紹介し、取り組むべき課題を明確にさせます。

2011年7月1日(金)18:30~21:30(18:00開場)
光塾COMMON CONTACT並木町
(渋谷区渋谷3-27-15光和ビル地下1階 tel. 03-6427-6462)
JR渋谷駅の新南口改札から徒歩1分。渋谷駅からは外に出ず、埼京線への乗り替え連絡通路で新南口に出ると便利。

資料代:500円
事前予約は必要ありません、直接いらしてください。

◆講師◆
滝沢 智 さん
東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 教授
研究分野:アジアの都市水システム、都市と地下水環境、・高度浄水処理(膜ろ過、ナノスケール吸着剤、紫外線処理など)、都市水システムの計画および維持管理、気候変動による都市水システムへの影響

玉真俊彦 さん/山本有孝 さん 
日本上下水道設計株式会社
事業内容:上水道・工業用水道・下水道・河川・農業用排水・廃水処理・し尿並びに廃棄物処理施設の調査・計画・設計・監理及び耐震診断業務、上水道・工業用水道及び下水道事業等の経営(財政)コンサルティング業務、浄水場・下水処理場・ポンプ場等の水質管理及び維持管理のコンサルティングなど

pdfのチラシはこちら→ad20110701_water.pdf

6月5日(日)15:30~にNPO法人セイピースプロジェクトの主催で 被ばく予防セミナー@世田谷・目黒「放射線被ばくから子どもたちを守るために」が開催され、市民科学研究室の上田昌文が講師を務めます。

以下のリンク先のサイトに詳しい案内があります。

被ばく予防セミナー「放射線被ばくから子どもたちを守るために」


また、セイピースプロジェクトは、内部被ばく予防リーフレットを作成し、WEB上で無料公開しています。有用な情報が非常にわかりやすくまとめられていますので、ぜひダウンロードしてご覧になってください。
『放射線被ばくから子どもを守るために』

市民科学研究室「住環境研究会」のメンバーである、平松朝彦(サステイナブルマンション研究会・代表)と上田昌文(市民科学研究室・代表)は、震災復興の鍵になるのは、住まい、経済、エネルギーの全部が関わる、長期的な見通しに立った、思い切った復興計画ではないかと考えています。"思い切った"というのは、いち早く「災害特区」を設けて、政府がこれまでに採用したことのない手法で被災地の再建をすすめていくことを意味しています。専門的な細部にわたっての検討は、今後の議論に委ねるとして、とにかく問題提起をしてみたいとの思いから、荒削りなままながら、以下の提案をすることにしました。

提案は、3部構成になっています。(1)は全体の趣旨を図解したものです。(2)は提案の要旨を表にまとめたものです。(3)は提案に関連する現状の分析と歴史的背景の解説です。


(1)特区による災害復興計画(図案)→recovery_program_chart.pdf

  ・再開発提案 図面(1) pdfはこちら→recovery_design01.pdf
  ・再開発提案 図面(2) pdfはこちら→recovery_design02.pdf
  ・再開発提案 図面(3) pdfはこちら→recovery_design03.pdf
  ・再開発提案 図面(4) pdfはこちら→recovery_design04.pdf
 

(2)特区による災害復興計画(要約)→recovery_program_summary.pdf

(3)特区による災害復興計画(解説文)

3-1) 「救済スキーム」 pdfはこちら→recovery_vision_scheme.pdf
3-2) 構想の解説 pdfはこちら→recovery_vision.pdf
3-3) 補論1:関東大震災の歴史に学ぶ pdfはこちら→vision_supplement_01.pdf
3-4) 補論2:土地とは何か pdfはこちら→vision_supplement_02.pdf
3-5) 補論3:復興財源について pdfはこちら→vision_supplement_03.pdf
3-6) 補論4:住まいをめぐる環境エネルギー問題  pdfはこちら→vision_supplement_04.pdf
3-7)参考記事:
政府内部でも被災地国有化を検討
政府の「復興構想会議」とエコタウン構想


以下は、この住環境研究会の世話人の鎌田功が勤務する、福永博建築研究所が、現在の緊急事態に対して行っている具体的な提案です。

上下水道自己完結型ユニット
原発収束のための提案(原発の終局処理のシナリオ)

以下は、市民科学研究室の会員である石坂信之さん(元神奈川県温泉地学研究所所属)から寄せていただいた提言です。水道水の汚染が長期化した場合に備えて対処しておくべき事柄が示されています。参考にしていただければと思います。

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皆様

東北関東地方を襲った地震、津波そして福島第一原発の放射線について深刻な状況の方々に、心からお見舞いいたします。

ところで、東京都金町浄水場の放射能汚染について、個人が対処できることを科学的にしっかり考える必要があると思います。それには、 過去のチェルノブイリの時に役に立った実例とか、すでに明らかになっている汚染除去(軽減)の方法などで、科学的に合理的なものを指します。

例.空気ポンプで浄化するつもりで、直接、水に汚染した空気を送ると、より汚染することにもなりますので、お気をつけください。

一方、今後も水道源の汚染は深刻化こそすれ、急速に改善される見込みはないと推察されることから、今後の策を検討し、できれば政策提言していく必要もあるのではないでしょうか。

東京都だけの問題ではなく、福島などあるいは、神奈川など今後に汚染拡大する地域の問題でもあります。一応、東京都に焦点を当てますと、 水道水源の大半は荒川・利根川(78%)と多摩川(19%)流域の水ですが、深井戸の水が約7%あるのが救いです。一般に、河川からの水は粒子状(降下物)の影響を受けやすく、深井戸水源では影響が受けにくいのです。

以下は、私の個人的な考え(推測も入っています)ですが、深井戸まで汚染されるのにはまだ年(あるいは数~十年)単位の時間的余裕があると思います。現状で、水道のうち大半(80%)は、風呂、洗濯、トイレ、洗車に使われ、20%程度が飲み水と炊飯等調理(飲用等)に使われています。

この飲用等を7%(おおよそ17~18リットル)までに削減し、深井戸の水でまかなうと量的には解決します。しかし、7%までの節約とは別におそらく深井戸の水を約10%程度に確保しないと、病院とかの必要な施設には不足すると考えます。このためには、深井戸を持つ工場、指定作業場の協力(揚水量1日1,000立方メートル以上、約50)が必要です。これらの全量が使用できて深井戸水道源は9.6%になります(試算)。もちろん、これら工場等には代替水道を供給しますが、中には食料品製造業(数は少ない)もありますから、簡単ではないでしょう。

また、供給形態は今の水道は中水道ともいうべき雑用とし、飲用等の水は当面、公共施設ないし店頭で、ミネラルウオーターとは別扱いで配布すること(あるいは自治会単位の配布)も、やむをえないのではないでしょうか。

汚染されていない深井戸の水を河川水由来の水に混ぜている現状では貴重な水を風呂、洗濯、トイレ、洗車に使うようで、なんとももったいないと思うので、飲用等の水は深井戸から直接供給するという提案でもあります。

もちろん、深井戸水道源の汚染は常時把握する必要があります。

東京都の例をとりましたが、自治体によっては深井戸の水源が少ないところ、また深井戸の深さが浅いところ、浅い水を混在させて取水していることもあるので、その事情は同じではありませんが、場合によっては新たに深井戸を掘削することに取り組む必要があります。飲料水等の確保は、非常に重要な問題ですから私の個人的な考えの過誤を直していただいたり、発展させてい
ただくなり、ご検討を呼びかけいたします。

       石坂信之 (神奈川県大和市在住、小学校の理科支援員)
             元神奈川県温泉地学研究所所属(地下水の水質等も研究していました)

5月29日に(株)ジンケトリオの佐々木健二さんをお招きしてのスライドトーク「震災発生時、コミュニティFMは情報を発信していた」を開きます。以下の「被災地訪問報告」にみられるように、佐々木さんは、コミュニティFM局をめぐりながら、たくさんの被災地を訪れ物資とメッセージを送り届けてこられました。現地の状況を伝えていただくとともに、コミュニティFMの可能性について皆で考えてみたいと思います。

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スライドトーク
「震災発生時、コミュニティFMは情報を発信していた」

防災、災害放送の側面を持つコミュニティFM。東日本大震災発生時、ライフラインが壊滅しても地元密着の情報を発信していたcFMは、どんな状況で放送し、どんな役割を果たしたのか。青森県から茨城県までの被害状況報告を交えてご紹介し、今後、発生するかもしれない災害に役立てていただければと思います。

2011年5月29日(日)14:00~17:00(13:30開場)

場所:光塾COMMON CONTACT並木町
渋谷区渋谷3-27-15光和ビル地下1階 tel. 03-6427-6462
JR渋谷駅の新南口改札から徒歩1分。渋谷駅からは外に出ず、埼京線への乗り替え連絡通路で新南口に出ると便利。

資料代:500円
事前予約は必要ありません、直接いらしてください

講師:佐々木健二さん
<プロフィール>
岩手県出身。02年、京都~岩手1100km単独徒歩による路上ライブツアーを敢行、04~06年、全国のコミュニティFM(178局)を50CCのスーパーカブで訪問。現在はラジオ、イベント制作やプロデュース業務を行う株式会社ジンケトリオ代表取締役。
ササキケンジ公式ブログ「ジンケスパイダー2」
佐々木さんがまとめた「被災地訪問報告」はこちら(pdf)→sasaki_report_110510.pdf

pdfのチラシはこちら→ad20110529sasaki.pdf

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宮城県石巻市のコミュニティFM、ラジオ石巻

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