2月19日(日)に市民科学談話会「これでいい? あなたの知っている猫知らない猫―日本捨猫防止会・太田成江さんにうかがう」を実施します。
談話会は参加費は不要ですが、講師のレクチャーの後に、軽食(+ワイン)をとりながら気楽に論じあいますので、その飲食代金として500円をいただきます。10名前後の人たちがつまめる何か一品(ワインに合うもの)を持ってきていただけるのなら、それを代金にかえることもできます。参加者数が15名までと限定されていますので、希望者は早めに市民科学研究室までお申し込みください。
●テーマ
これでいい? あなたの知っている猫知らない猫
―日本捨猫防止会・太田成江さんにうかがう
●日時:2012年2月19日(日)14:00~17:00
●場所:市民科学研究室事務所(文京区千駄木)
●講師:太田成江さん (日本捨猫防止会)
●レクチャーのご案内
市民科学研究室会員の中には相当に猫好きな方もおられるようですが、そんな「猫大好き!」という方はまた別としても、私たちは一体猫のことをどれほど知っていて、また普段猫のことをどれほど意識して生活しているでしょうか。
「捨猫防止」活動を40年も続けてこられた太田成江さんのお話には、すこしうかがっただけでも、おどろくべきことが大変多くふくまれています。そもそも「捨猫」などどうしておこるのか、考えたことがありますか?猫にかぎったことではなく、あるいは犬ではもっとひどいのかもしれませんが、犬ではパピーミル(子犬製造工場)などとよばれる、子猫・子犬を「粗製乱造」する繁殖業者の存在がまずあります。飼育環境(と遺伝的問題?)のせいで健康状態が劣悪であるだけでなく、心理的に成長すべき時期を閉じ込められてすごす動物の子らは「問題行動」をおこすことも多く、しばしば一般の飼い主にとっては「飼いづらい」存在になってしまいます。
そういうことを考えず、「かわいいから」簡単に買ってきて、「飼いづらいから」簡単に捨ててしまう飼い主にも多大な責任があるのは当然ですが、そんな動物たちの「最終処分(殺害)」が公費でおこなわれている現状に対する責任は、たとえ直接には関与していなくても、私たち全員が負うべきであるともいえるでしょう。人の都合で、というかそれ以前に「あとさき考えない」人により生み出された悲惨な状況にいる猫を、せめてこれ以上ふやさないようにするために、たとえば「地域猫」活動などが各地でおこなわれていますが、それに関しても、法整備や行政の対応など解決すべき問題がいくつもあげられます。
私たちにまじって生活する動物である猫(や犬)は、このようにして私たち自身の生き物としての存在をさえ問うているともいえるでしょう。しかし太田さんは無類の猫好きではあっても、ご自分ばかりが多くの時間お話しすることをのぞんではおられません。また猫を偏愛(?)する人が会場に来て、「私のかわいい子」のことばかり話すのも、またのぞんではおられないようです。猫好きの方はもちろん、むしろそれほど好きではない、あるいはそれほど関心がないという方にもいらしていただいて、猫について、とりわけ人の社会における猫の存在について、疑問に思っていることを遠慮なくぶつけてほしいとおっしゃっていました。
「科学技術と社会を考える」市民科学研究室にふさわしい、「ヒトと他種生物との関係を根本から反省する」機会にできたらすばらしいと思います。
