2015年5月アーカイブ

東京大学からの委託研究 その報告
放射線健康影響に関する専門家フォーラム
(2014年6月1日・12月21日実施)


文部科学省の国家課題対応型研究開発推進事業「原子力基礎基盤戦略研究イニシアティブ」において、東京大学が受託した調査研究「原子力施設の地震・津波リスクおよび放射線の健康リスクに関する専門家と市民のための熟議の社会実験研究」(平成24~26年度)のうち、特定非営利活動法人市民科学研究室が「放射線健康リスク」部門を再委託されました。

市民研からは、代表の上田昌文と低線量被曝研究会の吉田由布子、そして事務局の松本佐知子の3名がこの事業を担当しています。

当研究プロジェクトの一環として、福島第一原子力発電所の事故に伴う放射線の健康影響に関して、様々な見解と見識を持つ幾人かの専門家が集い、議論する「放射線健康影響に関する専門家フォーラム」を2回実施しました(2014年6月1日ならびに12月21日)。
その結果は、以下のサイトで公開しています。

東京大学 政策ビジョン研究センター 社会合意形成支援研究ユニット「リスクカフェ」

そのホームページの中の「放射線の健康リスク 専門家フォーラム報告」


これと同じ内容を市民研の特設サイトでもご覧いただけるようにしています。


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市民研「市民と防災」研究会とbabycomの共催で、葛飾区において3回連続の防災ワークショップを実施します。このワークショプは、葛飾区の地域振興部・防災課と、NPO法人「さんばはうす葛飾」にご協力をいただいています。

ワークショップ「防災パレット in かつしか」
第1回

ハザードマップでイメージしよう
~もし地震や水害が起きたら、わが家はどうする?

2015年6月28日(日)10:00~12:00(9:30開場)
葛飾区 ウイメンズパル3F 学習室
(葛飾区立石5-27-1 電話:03-5698-2211)     
資料代:500円
事前予約が必要です(定員30名)

対象:葛飾区や周辺にお住まいの妊娠中の方・乳幼児を子育て中の方
※葛飾区以外にお住まいの方は、お住まいの地域のハザードマップをご持参ください。
※子連れでの参加もできます。但し託児施設はありませんので、お子様から目をはなさないようにお願いいたします。

チラシはこちらから→csij_bousai_ws01_20150628.pdf

ふだん、つい災害のことを忘れてしまう私たち。とくに小さな子どものいる家庭では、毎日の子育てで手一杯。とはいえ今の日本は、大災害がいつどこで起きても不思議ではないのが現実。そんなとき、私たち大人がパニックになってしまったら、子どもは一体どうなってしまうのでしょうか。子どもを守るためには、私たち大人が災害を自分や家族に起こることとしてイメージできるかがポイントです。

このワークショップでは、映像やハザードマップの読み解きをとおして、住んでいる地域にはどんな災害が起こりうるのか、いのちを守るためにはどう行動したらいいのかを、専門家の意見を聞きながら具体的に考えていきます。

【ワークショップの内容】
ハザードマップでイメージ1「首都直下型地震が起きたら?」/フィクションドキュメンタリー「荒川氾濫」を観る/ハザードマップでイメージ2「洪水が起きたら?」/子連れ避難について/わが家の避難場所をまとめよう
※内容は変更になることがあります。詳しくはbabycomのホームページで。

お申込み&お問い合せは以下からサイトから

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2015年7月から市民科学講座Bコースが始まります。第Ⅰ期は 2015年7月から2016年6月までの1年間で、全14回です(毎月1回、8月と3月は2回)。その第1回として、ゲスト講師にぬで島次郎さんを迎えます。

第1回

ぬで島次郎さん、
科学って何かの役に立つためにあるんじゃないのですか?

チラシはこちら→csij_b_seminar_01_nudeshima.pdf


2015年7月24日(金)18:30~21:00(18:00開場)
光塾COMMON CONTACT並木町     
参加費:1000円(学生500円)
事前予約が必要です(定員40名、先着順、申し込みは下記に記したサイトより)


●ゲスト プロフィール

橳島 次郎(ぬでしま じろう)
東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。三菱化成(現「化学」)生命科学研究所などを経て、現在、東京財団研究員(「生命倫理サロン」を担当)。専門は、生命科学・医学の研究と臨床応用を中心にした科学政策論。『先端医療のルール 人体利用はどこまで許されるのか』(講談社現代新書2001年)、『生命の研究はどこまで自由か 科学者との対話から』(岩波書店2010年)、『精神を切る手術 脳に分け入る科学の歴史』(岩波書店2012年)、『移植医療』(岩波新書・共著、2014年)ほか、新聞雑誌の掲載論説も多数。

●講座で主に取り上げる、ゲストの著作

『生命科学の欲望と倫理―科学と社会の関係を問いなおす』(青土社2015年)


●進行役の上田(市民研・代表)より

「科学する欲望」にどう向き合うべきか、「科学のパトロン」として市民は何をなすべきか

ぬで島さんは、急激に進展している先端医療分野を対象に、どんな倫理やルールが社会に必要かを考え、提言し続けてきた人だ。とりわけ、日本の生命倫理の政策対応が、例えばフランスと比較して"つぎはぎ"状態であり、そのことから様々な問題や矛盾が生まれている、と鋭く指摘してきた。では、何を基本にすえてどう系統立てていくか―新著『生命科学の欲望と倫理』では、「科学する欲望」「現世利益を求める欲望」を基軸にして、生命科学、臨床医学、ひいては科学研究全般が社会とどう関係付けられるとよいかを、描き出そうとしている。そこでは、「よく同世代の人から、まだSFを読んだりするのかと聞かれることがあって、心底衝撃を受ける。私にとってその質問は「まだ息をするのか」と聞かれるのも同然だからである」と語るぬで島さんの、「科学する欲望」の独自の価値をしっかりと認めてこそ「倫理」が成立するのではないか、という認識が土台にすえられている。市民はいかにして科学のまっとうなパトロンたり得るか、という重要な問題もその認識と深く関係する。ぬで島さんに、「科学は何のために?」をじっくり問うてみることの意味は大きい。

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・当日参加できない方でこの講座のu-stream 配信を希望される方は、直接その旨を、市民科学研究室事務局(renraku@shiminkagaku.org)までお伝え下さい(「こくちーず」での「申込み」はしないでください)。なお、このサービスは、市民科学研究室会員(会費納入済みの方)にだけ提供しています。
・ゲスト講師から「招待」を受けている方は、その旨を、上記「こくちーず」の申込メールの「メッセージ」欄にて、もしくは、市民科学研究室事務局宛のメールにて、その旨をお伝え下さい。その際に、必ず「招待パスワード」を記して下さい。

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●市民科学講座Bコースとは
・科学と社会"をめぐって幅広いテーマをとりあげての、あるいはゲストの活動や言説に焦点をあてての、参加者と自由に語り合う講座です。
・進行役になる上田(市民研・代表)を含め、参加者と双方向での充実した議論ができるよう、大いに工夫をこらした講座となります。ぜひ会場にいらして熱いライブの輪に加わってください。
・投影資料、配布資料の一部やイベント報告は後に公開されますが、全体の映像は市民科学研究室会員にのみu-stream で無料配信されます。この機会にぜひ市民科学研究室会員にご登録ください。

●市民科学講座とは
市民科学研究室が主催(あるいは共催)する市民科学講座は次の4つのコースがあります。

Aコース
外部講師(主として自然科学系の研究者)を招いて、特定のテーマで行う学術的な講演会
Bコース
"科学と社会"をめぐって幅広いテーマをとりあげての、あるいはゲストの活動や言説に焦点をあてての、参加者と自由に語り合う講座
Cコース
市民研の各研究会が担う、研究発表もしくは様々な形でのイベント
Dコース
市民研事務所を使って軽食をとりながら、ゲストと少数の参加者との間で交わす気さくな談話の場

市民科学講座Aコース第1回「呼吸器系疾患は減らせるか ~大気汚染の変遷から読み解く~」に参加された方々から、市民研ホームページのトップページ右下の「イベント参加者の皆様へ」でのアンケートに現時点でお答えいただいた方のものを掲載いたします。

なお、当日の集会での配布資料から、「趣旨」と「講義項目(目次)」を以下に掲げておきます。詳しい報告は、5月末に発行される『市民研通信』をご覧ください。

【当日の配布資料から「趣旨」「目次」】→CSIJ_A_01_handout_01_150509.pdf


●KTさん(アイカム)

感想:
1980年頃からずっと、医学映画の制作に携わってきましたので、ここ数十年の環境変化と、我々が制作してきた医学映画からも、呼吸器疾患(アレルギー、喘息、肺癌、結核、COPDetc)の推移・変遷や、その時々の学説や治療の考え方の変化もいろいろあったなあと思いながら、興味深く拝聴しました。

質問:
監督の武田純一郎が、映画「生体と大気汚染」(24分)について、もう少しきちんと紹介すべきだったかと気にしていましたので、少し補足情報です。
この映画は、1972年5月完成、弊社アイカム(当時の社名シネ・サイエンス)の製作です。公害・大気汚染、光化学スモッグも激しい時代、社会党の美濃部都政で、東京都がスポンサー、足尾銅山公害訴訟の戒能通孝弁護士が東京都公害研究所の所長であったので、映画屋の自由に作らせてくれた。また、水俣病の告発や「公害原論」で知られる宇井純さんがこの映画をストックホルムの国際環境会議に持っていって、東京の現状を訴えた。世界で騒がれ、特別招待上映や受賞したので、やっと日本の科学技術映画祭でも入賞出来たとのことです。
アイカムのホームページに作品紹介があります。


●NSさん

感想:
嵯峨井先生の権力に屈しない研究姿勢に敬服した。当日いくつかのご著書を購入できたので、さっそく読んでみたい。先生のお話を十分に理解するためには疫学と病理学の基礎を勉強する必要があると思った。
市民研の行事はいつも適切なテーマと内容で、感謝している。厳しい財政の折から、参加費はもう少し高くしてもいいのではないだろうか。

質問:
大気汚染などの環境悪化が原因の疾患は、複数の原因の複合効果が大きいのではないかと思う。この点についての知見を知りたい。とくにアレルギー性の疾患では、原因物質と患者の精神的ストレス状態の複合効果がありそうな気がする。これについても知見を知りたい。

資料請求:
第51回 市民科学講座 「ナノ粒子の健康リスク ~母子伝達と次世代影響、リスク管理を軸に~」(←市民科学研究室の方から送らせていただきました。)■


●SYさん

感想:
嵯峨井先生の存在を知ることができたでも大きな収穫でした。呼吸器系疾患は肺がん、喘息、肺炎など、それぞれいろいろな要因が関係すると思うので、大気汚染を中心に知ることができたけれど、考え出すと疑問が尽きない。よく言われるPM2.5もその前後にいろいろなサイズや性質を持った粒子があるので、気道、気管支、肺胞から血液中に入るまでの振る舞いがどうなっているのか、気になる。また、肺がんの好発年齢は高いのに対し、喘息は子どものときから多いのはどういうことなのかも、まだよくわからない。

質問:
会場でいくつか質問して、ていねいな回答をいただいたので、回答はそれ以上求めません。終わったあとに時間があったので、あとから聞けばよかったと思ったのは、最近、活性酸素を可視化、定量化できる技術が進んできた感じがあるので、嵯峨井先生がそれらの利用をどうお考えかということでした。

希望テーマ:
今回の呼吸器系以外にも循環器系やがん、アレルギー(免疫系)などさまざまな疾患の分類や要因について経年変化も含めて整理できる調査研究や講座があるとよい。私自身、病気について医者任せで知らなすぎる。しかし、医者は診断治療のための原因把握なので、社会や政治に関係する環境生活要因は市民がもっと知っていかなければと思う。■

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